2010年3月2日火曜日

スペシャル・ワン


「自分が世界一の監督だとは思わない。しかし、私以上の監督がいるとも思わない」。

イタリアセリエAインテルの監督を務めるモウリーニョの言葉。自らをスペシャル・ワンとも語る監督の自信は実績で証明されている。この本は一気に読んだ。サッカーを学べば学ぶほど、サッカーの世界とビジネスの世界の同一性を感じる。名監督は名経営者に通じる。モウリーニョのこんな言葉もある。
「私にとって偉大な選手というのは、インテリジェンスな選手のことだ。私と同じボキャブラリーでサッカーを語り、監督の要求を一瞬にして理解し、何かを強制する必要の一切ない選手。そして、強い自尊心を持ち、決して満足せず、失敗や敗北を受け入れようとしない選手。チームの中にそういう選手を擁することは、監督が強いリーダーであるために極めて重要だ。」
強い組織であれば、強い個の集まりであれば、この言葉は素直に受け入れられるであろう。しかし、そうでなければ、その組織は闘う資格さえも有しない「群れ」に過ぎない。厳しさの中にある研ぎ澄まされた「意思」が眩しく、眩い。

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