2010年2月26日金曜日

ナニワのタニマチ

2年ほど前に読んだ本、「夢のまた夢 ナニワのタニマチ」(泉井純一)を久しぶりに手にとった。石油のブローカーとして儲けて、オゴリタオシテ、獄中の人ともなった人物の書下ろしである。少し似た本として田中森一氏の「反転」も抜群に面白かったけど、この本も凄い。本と言うよりも書いた人が凄いのだろうと思う。石油ブローカーとしてオゴリタオス部分ももちろん面白いが、冒頭の「闇市の大富豪」や「家業を継いで」の章も印象深い。魅力的な方なのだろうと思う。特に、「人と付き合う視点」に共感を覚える。「人の地位」ではなく、「その人」と付き合う姿勢が清清しい。それだけに、当時も今も、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いを貫いておられるのだろうと思う。現在は生まれの鶴橋で生活されているようだ。どこかですれ違っているかもしれないなあ。

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