2009年12月15日火曜日

国民皆携帯時代


「念のため、携帯の番号教えてください」。待ち合わせなどをした場合、必ずこう聞かれる。そのたびに、「すいません携帯持っていないんです」と答える。相手が変な顔をすると、「ほんまです。本当に持っていないんです」と答えるが、信じてもらえないことも少なくない。この10~15年ほどで「国民皆携帯」の時代になった。年金未納入であろうが携帯は持っている。小学生でも持っているのである。これで世の中が便利になったのだろうか?携帯のない時代にそんなに不便を感じていなかったのに、何故、皆携帯を持つようになったのか?原始人の私はそう考えてしまう。10年以上前、仕事で持たされていた時期があった。私は常に電源をOFFにしていてよく叱られた。発信専用電話と自分でそう考えていた。今では公衆電話も少なくなったので時々不便を感じるようにはなった。ただ、今のところ持つ考えはない。変人なのかもしれない。勝手なのかもしれない。携帯文化への多少の反発はある。コンビニが人間の規則性や買物行動をズルズルにしたように、携帯が人と人との約束を「いいかげん」なものにしていると感じることがある。「とりあえずXXで00時頃待ち合わせな。変更あったら携帯するわ」という待ち合わせがいかに多いことか。イニシエの時代は巻物に約束の内容を認めて、遣いのものに遠路届けさせ、その返信を待ちわびたハズである。それほどに、人と人との約束は「重い」ものであったハズだ。もちろん、使う側の問題ではあるが、携帯がもたらした便利さが我々の行動を揺るがしているような気がする。たかが携帯でヤイヤイ言う私もケッタイナおっさんやとは思うけど。天邪鬼やとは思うけど。

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