2010年1月17日日曜日

15年目


1月17日。15年前、「ガガガ」という感じの揺れで目が覚めた。テレビをつけたが「地震があった模様」程度の情報で神戸の様子は映し出されなかった。堺市の住人の私はいつも通り出勤。徐々に事態が判明してくる。出勤出来ていない職員もいる。現場に行ったのは翌日だったか翌々日だったか忘れた。当時、管理職1人と職員3人の「島」で仕事していた。その日の午前中、隣の後輩が言った、
「やってられませんわ。」
その一言で私は「行こう」と決めた。管理職も一緒だった。職員として最初の行動だった。
阪急電車は異質な空気に包まれていた。誰もしゃべらない。でも、不思議に「同じようなことを考えている」感があった。西宮北口から歩いた。その光景がその地震の恐ろしさを物語っていた。東灘区の職員2人には無事会うことができた。どちらも家族には被害がなかった。ご自宅は傷んでいたけれども。
へとへとやったけど、会社に帰り、そのことを報告した。
ところが、ある方は、「勝手な行動しやがって」という言い方をした。
驚いた。そして、疲れた。「ああ、そうなんや」と私は痛感した。こういう時に、「違い」が浮き彫りになるんやなあと。

その後も何度か現場に入った。そして、自分の行動は自分に対して素直な行動であることが実感できた。15年経っても、決して忘れられない経験である。

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